2025/08/17 15:52

いつものように店に立っていると、ダダダッとパルシブな排気音で遊びにきていただきました!フルカスタムが施されたバイクは、ハーレーダビッドソンのXR1200とのこと!
ヒデモーターサイクルの手により、純正から大きくイメージチェンジされ、オートバイの美しさがより強調されているように思いました。
















折角なので、XR1200の紹介から書かせてもらいますね。
XR1200は、ハーレーダビッドソンで1970年代に活躍したXR750の雰囲気を継承しながら、ビューエルのフライホイールやシリンダー、ピストンなどのエンジンパーツを組み込み、またそのエンジン出力の向上に伴い、フレームやスイングアーム、ショーワ製43mm倒立フォークに、ニッシン製ダブルディスク、バックステップと等など・・・。高性能でマッシブなスポーツモデルです!
また、ここからはロマン的な発想ですが、XR750とビューエルの歴史をなぞりながら紹介したいと思います。

(1970年初期型モデル)
XR750はハーレーがアメリカのレース統括団体AMAが主宰するダートレース、GNC(Grand National Championship)の参戦マシンとして製作したスペシャルモデルです。
1960年代のGNCではトライアンフやBSAと言った英国車が活躍しており、アメリカンレースでありながら、ハーレーは苦い想いをしていたようです。そこへ、1970年にXR750がついに投入されました。

(こちらは1975年モデル。アルミヘッドシリンダーやマフラーの取り回しなど、先の初期型に比べて、かなり改良されていますね!)

XR750が如何にハーレーやファンの期待を込めて製作されたかが伝わってきそうですね!

(カッコイイ!)
また、先に書いた「ビューエル」。

ハーレーダビッドソンのスポーツモデルというような印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

ビューエルの生みの親は、エリック・ビューエル氏。実はこの人、ハーレーの社員という立場にいながら、レースが好きで好きで。自宅ガレージにて英国バートン社の2スト4気筒レース用エンジンでレーシングマシンを製作しちゃいます。
クロモリ鋼管のトラスフレームの凄い奴を。(笑)

そしてそのマシンRW750でビューエルモーターサイクルを起業することになるんですね。
もう、好きが高じてというレベルを超えてます(笑)
しかし、こちらのバイクはエンジンに問題があったようで、レースでの結果は今一つだったようです。
そして、、、レースのレギュレーションなのか、バイクの種類がアップハンドルのプロダクションバイクへと主流が切り替わってしまい、エリックは自身のレーシングマシンではなく、ハーレーのXR750でレースをするHOG(ハーレーオーナーズクラブ)からのオーダーに応えるかたちで、RR1000を製作しました。

このRR1000は大きなレーシングカウルの中に、ハーレーVツインが配置され、レースでも好調であったため、この雰囲気でのカスタムバイクのオーダーが殺到したそうです。

これで勢いづいたビューエルは、フルカバードではないモデルRS1200を開発したり、

すっきりとしたルックスのS1 Lightning を開発したりと評判になり、ハーレーのディーラーでも購入できる位置づけへと成長していきました。同じディーラーでで販売している部分は異なりますが、なんだか日本のヨシムラやモリワキみたいですね。
で、XR1200。

こちらはXR750というハーレーのプロダクションマシンと、ビューエルのようなワークスマシンが手を取り合って開発したスペシャルマシンといえるのでは・・・!? というのが僕の見解です(笑)

さてさて、話は戻って、"XR1200 HIDEMO CUSTOM"
こちらのカスタムはアルミたたき出しのフェアリングカウルとテール。美しく、ニーグリップを想定したタンク。空気抵抗や実用的な部分と、カッコよさを両立したバランス・・・。

最高ですね!
ハーレーのXR1200をファクトリーマシンとしてヒデモがプロデュースしたら、こんな感じになるのかな??? と、歴史に紡がれたストーリー性さえ感じる雰囲気です。

いやぁ~、カッコイイ!
また是非寄ってください! ありがとうございました☆